雨漏りをしている区分マンションの買い取り

これは過去に弊社で買い取らせて頂いた雨漏りをしている区分マンションのお話しです。

ある分譲マンションの1部屋の室内に雨水が侵入することが3年程続いていましたが、雨の侵入を止めるには大規模修繕が必要になるほど防水工事が難しいマンションでした。(足場をマンション全体に組まないと防水工事が出来ない造りでした)

管理組合は多額の費用がかかることから大規模修繕には踏み切れず、所有者は1人暮らしの高齢の方ということもあり、管理組合と交渉が難しく弊社で購入をしてくれないかと相談がありました。(固定資産税と管理費が年金を圧迫していました)

戸建であれば所有者の意思で防水工事を行うことができますが、区分マンションの外壁は共用部の為、マンション管理組合全体の話しになります。雨漏りが止まらなければ購入してもリフォームをすることが出来ず、販売も出来ません。また3年間動かなかった管理組合というのもネックの1つで購入しても塩漬けになる可能性が高いと判断をしていました

しかし所有者の方の困っている状況を見ていると、お断りすることも申し訳ないと思い、管理会社に状況を確認してみると、修繕積立金の蓄えが少なく、大規模修繕に踏み出せないということがわかりました。(大規模修繕をしないとまずいということは理解していたようです)

弊社のネットワークの中に大規模修繕工事資金の融資をしている会社があったので、聞いてみると融資に乗り気でした。(本来、管理会社がこういう提案をするのですが、やる気があまりない管理会社のようでした)そこで不確定要素が大きいので売却金額は大分下げて頂きましたが、弊社で売買契約をしました。売買契約をすれば次の区分所有者ということで管理組合も話しを聞かざるを得なくなります。

管理会社立ち合いのもと管理組合の理事長と話し、弊社の意向を伝えました。①雨漏りを止めて欲しい事、②修繕積立金が足りないなら融資をしてくれる会社を紹介する、③もしこのまま雨漏りが続く状況を放置するなら法的対応を取る、この3点です。

検討するということでしたが、後日緊急総会を開くということで、大規模修繕の議案を総会にかける運びとなりました。総会までの間に弊社は引渡しを受け、弊社に所有権が移ったので、正式な区分所有者として総会に出席をすることになりました。(正直、総会の決議が取れなければ塩漬けになってしまうので総会前は内心ドキドキしていましたが)

総会自体は大規模修繕に対する反対もなく、スムーズに進みました。(住民の皆様もそろそろだと思っていたようです)その後は予定通りに工事も進み、雨水の侵入も止まったので、売却をさせて頂きました。

弊社ではこのような問題のある案件を多く手掛けております。何か不動産でお困りの方は弊社にご相談頂ければ解決させて頂きます。

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